対談【中矢伸一(日月神示研究家)×高島康司(未来予測アナリスト)×ウィリアム・スティックエバーズ(未来予測占星家)】

2011年1月13日対談
パラダイム・シフト後の世界
今後の日本の社会変化を予測する 


中矢伸一●日月神示研究家。3年間に及ぶ米国留学生活を通じ、日本と日本民族の特異性を自覚。帰国後、英会話講師・翻訳・通訳など、英語ベースの業務に従事する一方、神道系の歴史、宗教、思想などについて独自に研究を重ねる。1991年、それまでの研究をまとめた『日月神示』(徳間書店)を刊行。以後、関連した著作を相次いで世に送り出す。現在、著者執筆の傍ら、主に自著の読者からなるネットワーク「日本弥栄の会」を主宰、月刊誌『たまゆら』を発行している。
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高島康司●未来予測アナリスト。経営コンサルタント。英会話セミナー主宰。定期開催している講演会やブログ「ヤスの備忘録 歴史と予言のあいだ」にて、マヤ暦や予言、世界情勢や経済に関する情勢分析を行っている。著書に『「支配―被支配の従来型経済システム」の完全放棄で 日本はこう変わる』(ヒカルランド)、『未来予測コルマンインデックスで見えた 日本と経済はこうなる』(徳間書店)などがある。語学書、ビジネス書などの著書多数。
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ウィリアム・スティックエバーズ●ニューヨークを拠点に活躍する占星学研究・実践家。ITエンジニアの経験と知識を生かし、あらゆる事象と惑星との関係を数値化した独自のシステムを開発し、政治・経済・金融を含む、世界動向などの複雑な未来予測を行うための独自の分析方法を確立している。ビジネスや個人向けコンサルティングでも、最新のテクノロジーを使用することで、複雑な分析を短時間で提供し、そのアドバイスの内容の濃さと的確さには定評がある。また、中世占星学魔術書にもとづいた「占星学タリスマン」をさらに前進させ、目標達成・自己実現のためのツールとして提供するという世界で唯一のサービスを開発し、大きな成果を挙げている。占星学タリスマンを作成するための正統かつ有効な儀式を行える、世界でも数少ない占星家。
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次回来日予定:2011年7月14日~8月2日(詳細は、スターマジックまで)


◆占星学の見地から予測する 今後の日本の変化◆

―女性の台頭とミクロ産業の発展

ウィリアム 2010年に起こったカーディナル・クライマックスという惑星配列は、占星学的に見ると非常にユニークな配置で、地球規模のパラダイム・シフトを示唆するものです(www.starmagick.com「ウィリアムの占星術による予言」カーディナル・クライマックスご参照)。前回これと似た惑星の配列があったのは西暦410年で、この時はローマ帝国が崩壊しています。私は、この配列が及ぼす地政学的なインパクトや、日本のホロスコープ(日本の建国日とされる紀元前660年2月11日・奈良のチャート)を使い、日本にどのような影響があるのかを見ていきました。

―女性の台頭と経済の再編成

このパラダイム・シフトが日本にもたらす変化の中で、特に顕著なのは、女性解放運動が起こることですね。既存の男性社会が崩壊し、日本女性の活躍の場が広がる傾向がもっと出てきて、男女平等や、自分の主権を女性が主張するようになり、十年後には、日本の女性は今よりも政治的・経済的に力を持つことでしょう。
そして、日本経済が大幅に再編されるということも大きな影響としてあります。2012年までに日本の政策が画期的に変わらない限り、このままでは国が存続不可能になってしまう。そして、巨大な負債を抱えて日本そのものが倒産してしまう。今まさに劇的な変化を起こすことが必要なんですね。

―最先端ミクロ産業が率いる第二次ルネッサンス

ウィリアム 元々、日本は天王星と冥王星のサイクルにとても敏感です。天王星と冥王星がコンジャンクション(合)になった60年代半ばから、日本企業はすごく優秀になりました。日本は経済力や技術力を持つようになり、電化製品や自動車製造の分野で他の国に差をつけるようになりました。この頃は、日本が変容して再構築されていく時期だったのです。
しかし、これからは天王星と冥王星がスクエア(90度の角度を取る)になります。日本はこれから今までの古いものの廃墟から、もう一回何かを作ろうとしているんですね。127年で一巡する天王星・冥王星サイクルの中で、60年代半ばが第一段階だとすると、これからは第二段階に入ります。そして、私が「ミクロ産業」と呼んでいるものがどんどん発展していきます。大企業ではなく、ユニークな中小企業によって革新的な産業が起きてくるでしょう。
それは、医療品や電子機器、ワイアレス・コミュニケーションなどに特化した製造や、あるいは産業や貿易のためのグローバル・ネットワーク・コミュニケーションの中心に、今とはもっと違った形で人工知能が入ってきます。それから、プロト・テクノロジーという、これからテストされるようなテクノロジーや、補充可能な代替エネルギーシステムが一般的になり、輸入された燃料を使う従来のシステムから徐々に遠ざかっていくでしょう。
あとは、人工知能やロボット工学の技術が発展し、一般家庭で使用されるロボットも販売され、高齢者向け介護用ロボットが出てきます。日本はこのような分野が発展することで、この時代を通り抜けていくと思います。大企業ではなくてミクロレベルでルネッサンス的なことが起きてくる。60年代に日本が急成長して市場シェアを獲得していった当時はアメリカと競争していましたが、もう一回腕まくりをして、今度は中国を相手にそれをやっていきますね。

崩壊のプロセスを経て第二次ルネッサンスへ

高島 日本はこれから発展する可能性が十分にあるということですか。その時期というのはいつでしょうか。

ウィリアム はい、発展する可能性は十分あります。しかし、ルネサンス期が始まる前にペストが大流行したように、発展の前には必ず崩壊のプロセスがあります。古くて大きい階層構造になったヒエラルキーがベースにある大企業が崩壊していくでしょう。大企業が完全に崩壊していない理由は、常に刺激剤を投入しているからですね。日本政府だけでなく、アメリカのFRB(連邦準備制度)も秘密裏にトヨタなどの日本企業に2兆ドルも資金投入しています。
つい最近、木星・天王星がコンジャンクション(合)になりました。その前に木星・天王星のコンジャンクションが起きたのは1471年で、この時、フィレンツェでルネサンスが起きました。これからは第二のルネサンスが起きる時です。今から2020年までの間に、従来の考え方とはまったく違う新しい考え方が現れつつも、同時に崩壊も進んでいくでしょう。2020年には山羊座で木星と土星と冥王星の3つの惑星が重なります。その時、従来とは異なるまったく新しい経済・技術パラダイムに基づいた新しい産業モデルが出てきます。
このように、上に向かう動きと下に向かう動きが同時に起きますが、この動きを牽引していくのは、1964年から1972年にかけて生まれた人たちだと思います。大企業に勤めず、自分のビジネスを始めます。次の日本のシリコンバレーともなり得るいくつかの地域で、革新的な人々が、普通は住まないような新天地に移住して、そこで起業するという流れが出てくるでしょう。

中矢 そのルネッサンスというのは世界中で起こるのでしょうか。また、日本を起点に起こるのでしょうか。

ウィリアム それはグローバルな動きですが、特に日本において、大規模で劇的な再構築のプロセスが起きてくると憶測しています。天王星と冥王星のサイクルでは、これから7回連続で特定の配置がバンバンと来るんですね。こういったことは近代で起きていません。天王星と冥王星のサイクルが日本にとって歴史的に重要な意味を持つことを考えると、画期的で急速な改革を起こすことが、中国の凄まじい経済的な食欲と対抗するための唯一の手段かもしれません。

中矢 実は、日本には画期的なテクノロジーを研究している小さい企業がいくつかあります。私の知り合いの会社では、重力を消したりする、重力制御の技術を持っています。また、バリアのように見えないシールドを張る技術や、汚染された土壌や水を浄化して環境問題を解決する技術もあります。
そのような技術を持つ小さい企業がなぜ表に出てこられないかというと、世界をコントロールしている支配勢力から邪魔をされるんですね。実際に、銃で撃たれたり、脅かされたりした人もいるそうです。
革新的な技術を持っている人たちは、それを世に出したがってはいるものの、やっぱり警戒していますね。しかし、彼らが安全だと感じれば、これらの技術は世の中に出てくると思います。


◆古いパラダイムの崩壊と新しいパラダイムの出現◆

―社会システム変動のサイクル

高島 僕はサイクルの研究にとても興味があります。アメリカのサイクル研究所という1940年に設立された有名なシンクタンクから出ている論文を読んだ際、その中でジョージ・リンゼイという人が1969年に書いた『カルチュラル・サイクル』という本の話が出てきました。この本の出版時にはほとんど注目されなかったようですが、とても興味深い内容が書かれています。
この本によると、すべての社会システムは、36年~40年のサイクル、次に54~57年のサイクル、そして64~69年のサイクルという3つのサイクルで出来上がっているのだそうです。それはどの国でもどんな社会システムでも、大きな変動はその3つのサイクルの交点でできているとのことですが、1969年の時点でリンゼイが予測に成功したのはソビエトの崩壊で、1990~1993年の範囲で起こると述べています。また、アメリカは2000年~2001年にかけて大変動があり、それは別の国になるくらいの大きな変化になるとの記述がありますが、これは9・11がそれにあたるでしょうね。
これは僕の本にも書きましたが、このサイクルを日本に適用してみたんですね。すると、日本の大きな変動に大体一致します。例えば、日本でこの3つのサイクルの交点が一致したのは2009年の夏だったんですが、その時に衆議院選挙があって、政権交代が起こりましたね。このことから、我々は2009年から2010年にかけて、今までとは根本的に違った新しいサイクルに入ったのではないかと思います。おそらく、そのサイクルの前半のほうで古いシステムの崩壊の過程をくぐり抜ける必要があり、現在はまさに明治維新の初期がそうであったように、古いパラダイムの崩壊と新しいパラダイムの出現が同時並行で進んでいる時代になっているのです。

―加速化する新文明への移行と予測ゼロ地点

ウィリアム 明治維新の時は江戸時代の古いものが残っていましたよね。明治時代の日本はまだ農業が中心でしたが、そこから数十年がかりで産業国になりました。しかし今回、次のレベルの文明に移行するまでに、そんなに時間は必要ないでしょう。
著名な理論物理学者のミチオ・カクによれば、色々なテクノロジーの発達や社会的・経済的な変化が起こるスピードが36ヵ月ごとに2倍になり、加速しているそうです。また、ミチオ・カクは「タイプ1」とか、「タイプ1型文明」と言っているのですが、科学的な手段を使って、この文明はどのタイプなのかを計ることができるそうです。現在、地球が発生させているエネルギーは174ペタワットですが、これ以上のものを作り出すことができれば、現在のタイプ0.8型文明からタイプ1になります。
そうすると、天候も操れるようになり、地震を発生させたり、海水をすぐに飲み水に変えたり、砂漠を熱帯雨林に変えることもできます。現在も技術的に可能ですが、政治的にやる気がないということですね。タイプ1の文明になると、建設もロボットが行い、製造業も人工知能が監督するようになるでしょう。今のように自分の時間を使ってお金を稼がなくてはいけないという生活様式も変わっていきます。

高島 商品として労働力を売るという感じではなくなるということですね。

ウィリアム 今は中国が安い労働力が一番のリソースですけどね。私たちが何かを予測する時には、現代にあるような理屈や社会システムを前提にしますが、これからはそれに基づいた予測が一切通用しなくなる臨界点に向かっていくと思います。どんな変化かというと、かなり大変な事態になるでしょうね。アメリカ西海岸のニューエイジムーブメントでは、それをファンタジーのようにしてしまっていますが。

高島 日本でもよく言われる「アセンション」もそのようなものでしょうね。現在、我々は先が見えない時代に入っています。不安感から先が見えないというよりも、未来を予測するための様々な既成の手段が全然通用しない「予測ゼロ地点」へと向かっている感じがします。
フランスのミッテラン政権の時の経済省だった人で、ジャック・アタリという人がいます。アタリは2006年に、21世紀を予測した本を出版しましたが、その内容は、ほぼ100%外れています。


◆新しい時代の文明のあり方とは◆

―最先端の科学文明に魂が入って復活

中矢 日月神示では、年代を特定した変化の予言は一切ありませんが、いくつかのキーワードが出てきます。例えば、「色んな予測を立てるけれども、みんな当てが外れてしまうことがある」とか、「古いものがなくなって、まったく新しいものが生まれてくるぞ」、「日本は戦後に繁栄して、また潰れたようになるけれども、また復活する」とかですね。
また、そのリカバーされる時というのは、完全に精神的なものにベースが置かれた状態での復活であると言い、精神や意識のあり方を重要視していますね。今の文明は魂が抜けてしまっているけれども、文明が消滅するのではなく、最先端の科学文明に魂が入って復活するという予言があります。西洋式の文明は、自然を奪ったり、制覇していくようなスタイルですが、日月神示でいう文明とは、もっと神道的で自然と調和した、新しい時代の文明のあり方だとわかりますね。

ウィリアム マヤの長老たちが言っていることと近いですね。

―自然と調和した先住民文化のルーツ

中矢 そうです。日本の神道とは、ドグマや教義がなく、いつから始まったのか誰にもわからないんです。おそらくは縄文時代からではないでしょうか。縄文時代は1万年以上も平和な時代が続いた先住文化です。縄文人は原始的な人々かと思われていましたが、最近の研究では、共同体でシステマティックな生活を営んで、高度な文明を築いていたことがわかってきました。そして、縄文人が南米に移住していたことや、ネイティブアメリカンになっているということがDNA的にもわかってきました。南米の人々やネイティブアメリカンのルーツは、日本の縄文人と繋がっているんですね。
だから、彼らの価値観が共通しているのは当然ですね。彼らは自然に敬意を払って、自然と調和し、自然の中に神を見ていた。神道というのはshrineと共に鎮守の森があるんですね。人間が立てたshrineと、森が見事に調和している――これが次の文明のあり方なのではないでしょうか。そこにもう一度立ち返りなさいというのが日月神示の言いたいことなのだと思います。

―ハイブリッド化していく文明と神道

高島 母方のDNAだけを保存する特殊なDNAのことをミトコンドリアDNAと言い、それを分析すると家系が全部わかります。その研究によると、縄文人のDNAというのは、現在の北海道近辺に住んでいるアイヌのDNAに極めて近いのだそうです。また、アイヌの人たちのDNAは、中南米の一部の部族やペルー辺りの特定の部族のDNAと極めて近いということもわかってきています。
最近、縄文人の生活について発表がありました。それによると、縄文人は狩猟や採集をしていた原始的な部族ではなく、1万5000年もの間に都市文化があり、その都市が様々な広域のネットワークで結ばれていたそうです。そこでは民主制が徹底されていて、住民が全員集まって決議するための大きな講堂のようなものまで出来ていたそうですね。
そして紀元前500年くらいの時に、中国の方から膨大な数の難民が流れてきます。当時、中国は戦国春秋時代で、ものすごい内戦状態になり、その避難民たちが大挙して船で日本にやってきたのです。それが恐らく弥生人のルーツではないかと言われていますが、彼らに対して縄文人がどう対応したかが考古学的に明らかになってきています。弥生人によって滅びた部族もあるようですが、弥生人を受け入れて、共同作業をすることによってお互いを発展させる方向に進んだ部族もあると。

ウィリアム フュージョン、融合が起きたんですね。

高島 また、現在の日本人のミトコンドリアDNAから面白い事実がわかってきています。例えば中国人の場合、漢民族のDNAが極めて強いミトコンドリアDNAです。中国はその他にも56部族の民族が存在するので、それぞれの民族別のDNAがあります。そして韓国人の場合は、漢民族のDNAと朝鮮族のDNAの2つが主流らしいのです。
日本人の場合は4つほどのDNAが入っていると言われています。それはアイヌのDNA、漢民族のDNA、朝鮮民族のDNA、そしてユダヤ系のDNAなんですね。ユダヤと日本の古代文化とのつながりは中矢さんが詳しいですね。

中矢 日ユ同祖論と言いますが、日本人とユダヤ人はルーツが同じだという説があります。日月神示にも、「日本とユダヤの連携が世界平和をもたらす鍵」だと書いてあります。日本の歴史にユダヤ人が影響を与えたというのは賛否両論ありますが、戦前からすごく有名な説で、神道の風習の中にも古代ユダヤの文化的な名残が色々とあるんですよね。ユダヤの失われた10支族の研究も盛んで、アミシャーブというイスラエルの失われた10支族の調査機関が日本に来て調査しています。
様々な文化を持つ人たちが日本に到達した時に日本人はどうしたかというと、排除することなく受け入れてきました。神道には、色々な宗教と対立することなく交わって、ハイブリッド化していくという性質がありますが、それはいかにも日本人的な国民性で、そこに日本人の和の文化を見ることができると思います。

高島 面白いですよね。縄文時代と弥生時代の後に、大和朝廷という時代がありますね。その大和朝廷によって滅ぼされたと思われている、出雲族という先住民の文化は極めてユダヤ文化と似ています。現在でも島根に出雲大社が残っていますが、そこに古代ユダヤと同じシンボルがあらゆるところで見つかっているんです。

中矢 出雲はどちらかというと、シュメールに近いですね。

高島 広島の宮島というところにある遺跡には、シュメールの象徴がたくさん刻まれていますね。


◆情報公開を受け入れる下地(集合的無意識の変化)はほぼ整った?◆

ウィリアム これからの未来は、メディアや政府や多国籍企業によって抑圧されていたテクノロジーや情報、そして私たちの過去のルーツや歴史に関する色々な秘密が火山のように世の中に出てくる時だと思うんですね。その方法はわかりませんし、いつになるかは推測の域を出ませんが、そういう時代に入ってきています。とにかく私たちは確固とした思いで、今まで教えられてきた歴史や、信じ込んでいる常識が嘘なのだとメッセージを発信していく必要がありますね。

―集合的無意識の臨界点は間近

高島 ユングは、人類の歴史は人間の集合的無意識の変化が作り出すものだと考えていました。つまり、経済や社会に大きな変化があって人間が変わるのではなく、人間の集合的無意識のほうから大きな変化が呼び起こされ、それに合わせて社会システムが変わってくるというのです。

ウィリアム サイクルというのは集合的無意識の変化を表していますが、集合的無意識の変化のピークと、社会的な変化が現れるまでのタイムラグがあります。僕が占星術で研究しているのは、どんな変数がこのタイムラグを作り出すかということです。しかし、時間が未来だけではなく過去にもあるので、両方向の誤差が出てきます。例えばシンクロや変化の兆候が出てきたら、これから集合的無意識はどのように変わっていくのかが大体わかってきて、色々なトレンドがそれを裏付けます。未来のタイムラインもありますが、このタイムラインは固定されたものではなく、それ自体が集合的無意識とともに変化していくのです。

高島 ユングにとって占星術とは集合的無意識の変化を見るためのシンボルだと言います。というのも、ユングは集合的無意識の変化に関して敏感な人で、例えばヒトラーが政権をとる5年前の1928年に、ワーグナーの歌劇の中にある、ドイツの古代神話の象徴のボータンの夢を見たのだそうです。詳しくはどういう意味なのかわからないんですが、ユングは「ボータンの夢を見たから、ドイツはハーケンクロイツに覆われて、もはやもう後戻りのできない破壊へと突き進むだろう」と予言したんですね。それはまさに的中したんですけれども、このように集合的無意識の動きという大きな変化によって歴史が作られていくという例ではないでしょうか。
何が言いたいのかというと、現在は、我々と集合的無意識が極めて深いところで変化する過程の中にいると思うのですが、その中でUFOや色々なディスクロージャーに出てくるような情報に対して、受け入れられるだけの意識がそろそろ出来上がっているのではないでしょうか。それと同時に、集合的無意識が変化していますから、現実に対する我々の感覚や見方が根本的に変わってくるという時期に差し掛かっているのではと思います。


◆来るべきディスクロージャーに向けて◆

―情報発信が先決

ウィリアム UFOの情報を公開することで、これまで信じられてきた枠組みが一瞬で終わりますね。しかし、世界中の人たちが公開された情報を受け入れられるようになるまではまだ時間がかかります。僕から見たアメリカ人と日本人の違いというのは、アメリカ人は、会社の同僚や家族ともUFOやスピリチュアルな話題について議論をします。目には見えないけれども、色々なことが起きていると意識していて、積極的に意見の交換を行います。しかし日本では、このような話題に関心があっても、それについて周りの人たちとあまり話をしない傾向がありますよね。

中矢 日本では周りの顔色を見るので、そういう意見を言う人たちがだんだん増えてくると、急に状況が変わってくると思います。日本人は急に変わる特性があって、こういう話をする人が多数派になると、それに付いていかなければいけないと思って合わせようとしますから。何かのきっかけで臨界点に達すると、ガラッと変わる国民性なので。

高島 そうですね。日本人はどんな現場にいても、最大に調和を保つということを至上命令にしていますね。それは考えて判断しているわけではなくて、身体に馴染んでしまった本能的な反応なんですね。例えば日本人が10人いて、その中の9人がUFOなどの話題に関して肯定的だとします。しかし、残りの1人がこのような話題に拒否反応を示したら、急にみんな黙ってしまうでしょう。このように、多くの日本人にとってハーモニーを崩すということは最大のリスクなので、これを回避するためにあらゆる犠牲を払います。
その結果、このような行動形式がどうなるかというと、インターネットで小さなオタクグループがたくさん出来やすくなります。相手が100%自分のことを受け入れるという前提がない限りは意見を言えない人が多く、大きなディスカッションが成り立ちにくいのです。そのようなグループがインターネット上で細胞のように存在しているし、東京の中にも無数にあります。日本人は、議論をする前に安全な場所を作りたがりますね。

中矢 あと、日本人は権威に弱いので、テレビや新聞、アメリカの三大ネットワークじゃないと信じられないという人が多いですね。

ウィリアム アメリカでもそのような人は多いですよ。特に、ベビーブーマーの世代はイデオロギー主義者が多いですね。昔はそういう人が75%を占めていましたが、今はだいたい38%ぐらいになっています。CNNやFOXテレビや政府の言うことが法だと信じる世代ですね。それ以外の人は、何かが起きていると感じています。

高島 アメリカの場合、ディスカッションの過程で色々な事実が明らかになって臨界点に達することで徐々に変わってくるというのと、9・11のようなショッキングな事件があっていきなり変化するという2つのパターンがあると思います。日本の場合、例えばストラトフォーというCIAのシンクタンクが日本を活火山社会と呼んでいるんですが、なぜ活火山社会かというと、突然と変化するので、全然予測できないのだそうです。
何が変化の引き金になるか我々もわかるんです。ひとつは、1930年代に日本が第二次世界大戦で戦争に入っていく過程がありますね。この時、中国戦線を拡大したがっているのは軍部なのに対して、日本の政治家の間では軍部を鎮めて、国際連盟からも脱退せずに、現在の国際秩序の中で平和裏にやっていきたいという意見が強いのです。そして、軍の中にも平和主義者がいて、日本をアメリカやイギリスと政治的・平和的な合意に導くためのあらゆる努力が行われ、大きな成果もありました。しかし問題は、日本国内の世論が変化してしまって言うことを聞かないんです。とにかく戦争がしたいという方向に引き金が引かれてしまうと、政治家のほうも軍部のほうも止められなくなってしまった。このように日本人の集合的無意識は、ある段階にいくといきなり短期間で急激に変わってしまうんですね。

ウィリアム 日本のホロスコープでは、水瓶座で太陽と冥王星が重なっているんですが、この配置は統合されていない集合的無意識が貯水池のように溜まっている状態を表します。それは非常に原始的な勢いがあって、何かがあると火山のように爆発して社会で急激な変化を起こす力を持っているように思います。

高島 おっしゃる通りだと思いますね。いい意味でも悪い意味でも、日本で西洋的な自我や個人主義は成り立ちにくいんです。戦前から戦後にかけて発達した分野に、日本思想史がありますが、この最大のテーマは、「日本の中でどうやって自立した自我、自立した個人主義を作りあげるか」ということでした。思想家たちがそこで直面しなければいけなかったのは、日本の伝統的な共同体のあり方だったんです。
思想家たちは、日本の産業化の過程で伝統的な共同体が壊れてきて、近代的な自我が日本の中でも出てくるはずだと思っていたんですが、そうはならなかったんです。なぜなら、彼らが直面していたものは、近代化・産業化とともになくなる伝統的な日本の共同体ではなく、もっと深いもの――我々の集合的無意識的なものだったということですね。たとえば、現代の若い女性たちは携帯電話でいつも誰かとコミュニケーションしていますが、これは集合的無意識的なものと繋がっていないと不安で仕方がないという表れだと思います。

―オープンに発言し始めた著名人

高島 2008年に、日本のティッピング・ポイントと言えるかどうかはわからないんですが、それに近い事件がありました。当時の政権の石破官房長官が「僕はUFOにすごく関心があります。私は個人的に、UFOが実在していると確信しています」と発言したのです。ご存知かと思いますが、鳩山前首相の奥様は金星からメッセージを受けているんですよ。
僕はそれらのニュースを見ていて、各メディアの取り上げ方が面白いと感じました。このニュースを極端に拒否するメディアも当然ありましたが、好意的に扱ったメディアも意外と多かったんですね。だから臨界点は近いと思いますよ。

ウィリアム アメリカでもこのような話題を信じない人ももちろんいますが、日本との違いは、否定派と肯定派がある程度は議論し合い、意見交換を行いますね。このような話題がそろそろメインストリームになればいいと思います。

―日本のUFOカルチャーとメディア

高島 ただ、残念なことがひとつあります。例えば、テレビのバラエティ番組の中にはUFO関連などの話題を扱うものがあるのですが、番組の中である程度真面目に扱う素振りをしながら、最後に全部茶化します。僕もそのような経験をしました。UFOやディスクロージャーについての話題は、テレビで何度も取り上げられています。そこには、UFOを信じる科学者も出てくれば、一切それを信じない人も出るのですが、絶対にUFOビリーバーが負けるような組み合わせしかしないので、必ず結論が決まっているんですよ。

ウィリアム アメリカのUFO学者は、UFOを信じない科学者のリサーチをするんですね。実は、CNNがUFO懐疑主義者の科学者を雇っていますし、お金をもらってUFOを否定する活動をすることをアメリカ空軍と契約する人も多いのです。
たとえば、カール・セーガンもCNNにいましたが、この人もお金をもらってUFOを否定する立場にありました。UFO研究者で物理学者のスタン・フリーマンは、カール・セーガンと一緒にご飯を食べていた時に「君がその仕事をやっていると、僕が仕事を失ってしまうから、そんなに肯定するな」と言われたというエピソードがあります。

高島 実は1984年の夏に、僕の出身の北海道で凄まじいUFOラッシュがありました。実際に僕がUFOを見たわけではありませんが、その時はほとんど毎日のようにテレビやラジオでUFO出現のニュースが報道されていました。当時、帯広であった事件が特に印象に残っていて、それは地元のテレビ局に寄せられたホームビデオなんですが、公園でお父さんが小さな子供たちを撮っていたら、いきなりワーッと騒ぎ出して、上を見ると巨大なUFOが浮いているんです。そこには丸窓があって、人間のような顔の生物が覗いていました。この時は、UFOの出現率があまりにも高くて、報道監査が追いつかなかったのだと思います。しかし、夏が終わったらこの騒ぎがスパッとなくなりました。

ウィリアム 次にそういうことがあったら、携帯で撮影する人が続出するでしょうね。Youtubeに投稿されて、たくさんの人が見ることになったら、もう否定のしようがありませんね。

高島 アメリカも日本もそうなんですが、僕がユーフォロジー(未確認飛行物体研究)に関して残念に思っているのが、ディスクロージャーが遅れていて、何が事実なのか最終的にわからない部分がまだ残っていることです。つまり、信じたくない人は信じなくてもいいし、信じたい人は信じられる余地があって、これが事実だとはっきりと断定できていない状態なのです。
たとえば、UFOは自分を救いにやってくる天からの啓示であるとか、地球人を進化させるためにやってくる救いの手であると解釈するアセンション論者がいるように、UFOが色々な人たちのイデオロギーや幻想を投影するためのスクリーンのような状態になってしまっています。それによって、サブカルチャーとしてのUFOカルチャーが実際のUFO現象とは別の意味でたくさん創り上げられてしまっていると思うのです。

ウィリアム 日本のUFOカルチャーはアメリカよりも10年遅れていますね。アメリカでは、UFOに関する会議がワシントンDCのレーガンホテルなどのきちんとした会場で行われていますし、軍部の人もプレゼンテーションします。そこには、UFO研究家だけではなくて、代替メディアの人も参加しています。日本でもこのような形でUFO会議が行われる日が来るといいですね。

高島 とても残念なことに、日本のUFOカルチャーはサブカルチャー止まりです。2012年に一万基のUFOが八ヶ岳に降りてきて人類を救いに来るだとか、そういうファンタジーみたいなことを信じている人もいるような状態なんですね。恐らく、本当の意味でのディスクロージャーがあるとしたら、このファンタジーと化したUFOカルチャーがワイプアウトするようなタイプのものでしょうね。

ウィリアム 宇宙人による誘拐に関する研究を読むと、2003年以降に地球人と宇宙人のハイブリッドの人間たちをどんどん地球に下ろしているのだそうです。

高島 コンシャスメディアネットワークという有名な代替メディアがありますが、そこに宇宙人に誘拐された有名な女性が出てきて、同じことを言っていました。僕はすべてにおいて懐疑的な姿勢から入りますが、その放送を見ていてすごく面白かったのが、彼女が極めて現実的にいつ自分が誘拐されて何を経験したかということを時系列に従って詳細に報告していたのと、彼女が経験したトラウマを吐き出すようにして喋るので、その衝撃がこちらまで伝わってくるのです。彼女は宇宙人のハイブリッドをたくさん産まされて、「いずれ時期が来たら地球上に配置する。なぜなら人間から地球を守らなくてはいけない」と言われたそうです。

ウィリアム 研究を受けているアブダクティの人は共通の話をしていますね。アメリカ政府もそれに気づいていると思います。これをモニターするための高額のプログラムも遂行しているようです。


◆意識変化を起こすために―沈黙の時代は終わった◆

中矢 日月神示には、パラダイム・シフトが起こることや、我々の意識変化が失敗したら地球は泥の海になり最初からやり直さなればいけなくなるので、とにかく時間がないと書かれています。ですので、これから私たちは情報を得るばかりじゃなく、実際に何かを行動していく時代に入ってきていると思います。ウィリアムさんは、日本人はどのようなことを具体的なアクションとしてやっていくべきと思っていらっしゃいますか。

―Coast-to-Coastの日本版で情報発信を

ウィリアム 僕は、アメリカのラジオ・Coast-to-Coastの日本版を製作して、より広く情報発信をすることで、この分野をメインストリームにしていき、少しずつ沈黙の傾向を壊していく必要があると思います。社会的・経済的な地位に関係なく、そのラジオを聴いた人同士がブログとかSNSなどで繋がりしながら、情報を日本中に広げていくのです。そうしたら、このような話題について話しやすい環境ができていきますよね。また、家族や友人などの身近な人に伝えていくことが大事ですね。そうしていくことで、日本人の集合的無意識が変化してくると思います。

<了>


対談日●2011年1月13日
取材・文●奥之院都 通訳●甲斐さやか
主催 スターマジック(www.starmagick.com / service@starmagick

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