カーディナルクライマックス

シートベルトをお締めください。
乱気流に満ちた10年が待っています!

本レポートは、ウィリアム・スティックエバーズ氏が、2010年1月から5月にかけて発表したレポートに、その後、本人が手を入れたものを日本語に翻訳したものです。彼の過去の予想の多くは、すでに、現実に起こっています。この予想レポートは教育目的で書かれたもので、この予想によって何も保証するものではありません。無断転載は固くお断りします。

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―スターマジック


2010年 に、木星、土星、天王星と冥王星といった動きの遅い惑星が、ワールドポイントにおいてTスクエア(互いにオポジション状態(180度)にある2つ以上の惑星が3つめの惑星とスクエア(90度)となり、T字型をつくること)を形成する。ワールドポイントとは、カーディナル・サイン(活動宮の星座:牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の0度と、固定宮の星座(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)の15度を指す。これらの度数に来た惑星は、爆発寸前の火山のように圧倒的なパワーで、そのアーキタイプ(元型)としての力をグローバルな舞台で発揮するだろう。

月、火星、木星、土星、天王星、冥王星のTスクエアネイタルチャート
2010年7月30日金曜日
午後6時9分48秒 米国東部夏時間
ワシントンDC(米国)

上記の惑星がTスクエアを形成したことは過去にもあったものの(最近では1932年)、今回のTスクエアは、ワールドポイントとぴったり合致しているという点で歴史的に重要な意味を持つ。文明がこれほど大規模な外惑星の配列を最後に目撃したのは紀元410年のことだったが、それはちょうど、世界初のグローバル・パワーであった西ローマ帝国の崩壊と合致し、その後、大規模な文化的、人口統計的、経済的衰退と混乱状態が400年にわたって続いた。

2010年の春の終わりから夏にかけて、火星、木星、土星、天王星と冥王星が関わる20以上の強烈な星の配列が形成される。通常の年にはこうした星回りは少数回しか起きず、しかも大抵は2−3ヶ月のスパンでなく、一年を通して起きるものだ。このため、占星学専門家は今回の天体現象を「カーディナル・クライマックス」と呼んでいる。

2008年の秋以降、世界はカーディナル・クライマックスの初期の影響を感じてきた。2010年の真夏には、カーディナル・クライマックスの勢いはピークに達し、その後、約5年にわたりその効果は衰退してはいくものの、引きつづき影響を与えつづけることになる。カーディナル・クライマックスはそれほど劇的なものではなく、単に歴史のターニングポイントに過ぎないと考える占星家も多い。そして100年後の歴史家や占星家がこの時代を振り返ったとき、人類文明にパラダイムシフトが起きた時期を突き止め、2010年の夏こそがその中心期だったことを知るだろう、と。しかし一方で、カーディナル・クライマックスは差し迫った環境災害が具体的な形で激化し、加速すること — つまり、天然資源の枯渇が目前に迫り、同時に完全なる社会的・経済的メルトダウンを意味すると信じている占星家もいる。

では、これ以上先に進む前に、カーディナル・クライマックスを構成する各惑星を、マンデーン占星術の枠内で定義しよう。

  • 木星:国家の法規と裁判官を表す。木星は社会における上流階級や、チャリティや慈善事業の機関、「高尚」な芸術、その国に確立されている文化、その文化の主要な宗教(アメリカにおけるキリスト教や日本における神道など)、出版、大学、国家の未来観や運命を具現化させる力を表す。木星は拡大や成長、向上心を表すため、国家の自由市場交換システムと商品市場と関係づけられる。また自由貿易、国際通商、国の輸出入部門と事業部門も表す。木星はその国の憲法に示される信条や原理も司る。また、GNPに代表される国家の富や豊かさとも密接に関係している。政治においては、木星は、社会で当然のものとして受け入れられている真実を体現する、いわゆる「保守主義者」と関連づけられる。
  • 土星:構造や枠組み、物質性、時間、具体的現象、歴史や伝統を司る。社会においては、土星は政府当局を司る。また、政府当局が国政を管理、運営する方法も表す。土星は公式方針や形式的手順と共に、行政管や官僚など、国家の階層構造も司る。また不動産、保険、社会の秩序を生み出す国家機関も表す。国の年金や給付金制度で生活を送っている高齢者や退職者も表す。またその国の公務員制度、政府の官僚制度、国家安全保障の状態を表す。
  • 天王星:政治的・社会的・技術的革新。経済的変化や改革、ストライキ、政治的反体制派、重工業、新しいテクノロジー、政治的・進歩主義的な社会運動家。社会全体の変化を必要とする社会における政党や革新。
  • 冥王星:CIAや国家安全保障局など、隠れた秘密組織を司る。軍の極秘プロジェクトや、代替メディアのいうところの「影の政府」を司る。冥王星はギャンブルや違法行為に満ちた犯罪裏社会や、アメリカのマフィアや日本のヤクザなどの組織犯罪も司る。また、大規模な改革をうながし、国全体に劇的な変化をもたらす、政治的な草の根運動も司る。

2010年の春の終わりから夏にかけて、火星、木星、土星、天王星と冥王星が関わる20以上の強烈な星の配列が集中的に形成される。通常の年ではこうした星回りは少数回しか起きず、しかも大抵は2−3ヶ月のスパンではなく、一年を通して起きるものだ。このため、占星学専門家は今回の天体現象を「カーディナル・クライマックス」と呼んでいる。

2010
年のカーディナル・クライマックスへの序章は、2008年11月の土星・天王星オポジション(土星と天王星が180度で交わること)に始まった。5回にわたって起きるこの土星・天王星オポジションの一回目は、スタンダード&プアーズの株価指数はわずか4週間以内に27%の下落を示した、2008
年のリーマンショックとちょうど一致した。土星・天王星の周期は、旧式で時代遅れのものや存続不可能なものを剥ぎ取り、社会をより高い理想と目標に向かわせることと関連づけられる。従って、土星・天王星のトランジットはしばしば極度の経済的圧力と、それに呼応する市場反落や経済循環の谷間期を示唆する。

次の重要な惑星の配列は、2009年11月18日に土星が冥王星とスクエア(90度)を組んだ時に起きた。3回にわたって起きるアスペクトの一回目のそれは、ドバイ不動産市場の債務返済の一時停止と合致し、その結果、国際金融市場は組織的破綻寸前までいった。歴史を振りかえると、土星・冥王星の組合せは大規模な社会的経済的低迷、抵抗、破綻期と重なっている。

占星家のリチャード・ターナスは、自著
“Cosmos and Psyche: Intimations of a New World View”
(「宇宙と精神:新しい世界観の暗示」)で次のように述べている。「土星・冥王星の周期は、歴史的にチャレンジングな時期と特に一致している。それは強烈な収縮を特徴とする時期 — 国際危機や紛争の時期、反動勢力や全体主義的衝動の高まり、組織的暴力や抑圧の時期であり、そのトラウマ的影響は長期的に残る場合もある。こうした3〜4年にわたる期間は厳粛さと緊張感に満ち、一つの時代の幕引を告げる空気がともないがちだ。それは『時代の終わり』『無垢な時代の終焉』『振り返ってみると耽溺主義と退廃、無知、否定、インフレの蔓延を特徴としていたと思われる旧式の生活様式の破綻』である。」(p. 209, Viking Penguin, pub.)

土星・冥王星が二度目のスクエアを組んだのは2010年1月31日のことだ。このとき、10人中8人の政府経済専門家が「景気後退は終わった!」と宣言し、ウォールストリートの経済予測家は、株式市場の歴史上最大のカムバック・ストーリーを予測し、ダウジョーンズ工業株平均は10,000を有に超えていた。しかし、その近辺には気がかりな経済的暗雲が立ちこめていた。

次なる惑星イベントは2010年5月22日、木星が土星と対峙したとき(180度)に起きた。これは20年に一度起きる3回の配列のうちの2回目だったが、木星・土星の配列はしばしば、政府の制度に大きな変化をもたらす。また、人口統計学的変動、権力の再配分、確立された社会階層における変化、サービス・製造・運輸部門における国家インフラの財政再建と再構築、天然資源の開発、大規模な科学・建設・公共事業のプロジェクトの実施と相関している。2回目の木星・土星の配列はアメリカ株式市場の大幅な下落と一致し、ダウジョーンズ工業平均は1940年以来最悪の5月を記録し、一方で、スペインの格下げに伴ってユーロが下落し、金価格と米国債が上昇した。この次で最後の木星・土星オポジションは、2011年3月28日、アメリカの土星のリターン中に起きる。

天体の緊張感が引きつづき高まるなか、2010年5月27日に天王星が牡羊座にイングレスする(入る)。変化・改革・革命と関連する外惑星である天王星の、ワールドポイント(牡羊座0度)とのコンジャンクション(天王星がワールドポイントと合致すること)は、人間文明の量子的飛躍を意味する。これによって世界中の人々の意識は、現体制や制約的な政治・社会・経済構造に抵抗する方向へと変わっていくだろう。

この後、拡大のエネルギーを持つ木星が牡羊座にイングレスし、2010年6月8日に天王星とコンジャンクションした。これは今から来年1月のあいだに3回にわたって起きる木星・天王星コンジャクションの一回目となった。14年に一度起きる木星・天王星の周期は、人間の意識の成長と覚醒や人類のさらなる進化と大いに関係している。なかでも反抗心や解放、革新、反逆心、強固な意志といったプロメテウス的精神を育む。

木星と天王星の最初のコンジャンクションが、牡羊座0度のワールドポイント上で起きたという点で特筆すべき配列であり、パワフルな解放と革新的変化の原理を地上全体に向かって声高に発信し、英雄的個性化に対するプロメテウス的衝動を呼び覚ました。

今後英雄的な個性化を求める衝動が高まり、冒険主義が広がり、メインストリームの人々の間にオカルト主義が爆発的に流行り、文化が従来の慣習や保守主義から突然離れていく、という現象が見られるかもしれない。また、この時期には大胆な科学的イニシアティブ、勇気ある壮大な探求、有人宇宙飛行におけるルネッサンス、人工知能やグリーンテクノロジー、代替エネルギーシステムの画期的発展、無線電力技術の開発も予想される。

個人レベルで言うと、木星・天王星のアーキタイプは、歓喜に満ちた突然の覚醒などの重要な個人的ブレークスルーと関連づけられる。こういったブレークスルーはしばしば、類まれな意識の拡大、心理的再生、素晴らしい知的ひらめきや、いわゆる「ピーク体験」と呼ばれる至福感をともなう。

歴史的に見ると、木星・天王星の重要な配列は、無限の科学的発見や技術的発明、創造的ブレークスルー、文化の節目、社会的解放や芸術的功績の時期とされている。木星・天王星の配列の間はしばしば、長いあいだ確立されてきた世界観が画期的に刷新されることがある。

木星・天王星の配列の間に起きた、有名な科学的、芸術的、文学的功績の簡単なリストを下記にあげる。

ケプラー「宇宙の神秘」- 1595 ウィリアム・シェイクスピアのソネット集 – 1609
ガリレオ・ガリレイ「贋金鑑識官」 – 1623 ウィリアム・シェイクスピアの戯曲 – 1623
デカルト「方法序説」 – 1637 ジョン・ミルトン「失楽園」- 1665
トーマス・ホッブス「リヴァイアサン」– 1651 ジョナサン・スウィフト「ガリバー旅行記」- 1720
アイザック・ニュートン「プリンキピア」- 1685 バッハ「ブランデンブルグ協奏曲」 -1721
最初の熱気球 – 1783 ヘンリー・フィールディング「トム・ジョーンズ」– 1748
科学革命 – 1789 ハイドン「交響曲92番ト短調『オックスフォード』– 1788
電磁誘導 – 1831 モーツアルト「交響曲ハ長調『ジュピター』」- 1789
電報の発明 – 1844 ベートーベン「交響曲第三番『エロイカ』」- 1803
電球の発明 – 1879 ベートーベン「交響曲第九番」 – 1817
量子力学革命 – 1900 ワグナー「トリスタンとイゾルデ」 – 1858
精神分析革命 – 1900 ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」- 1865
最初のラジオ放送 – 1920 アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」- 1886
最初の映画 – 1927 ジークムント・フロイト「夢判断」 – 1900
アインシュタイン「一般相対性理論」– 1919 ボードレール「悪の華」 – 1858
ハイゼンベルグ「不確定性原理」 – 1927 ストラビンスキー「春の祭典」 – 1913
マズローの「ピーク体験理論 – 1927 ジェイムス・ジョイス「ダブリン市民」– 1914
T.S.エリオット「J・アルフレッド・プルフロックのラブソング」- 1914
最初の単独大陸横断飛行 – 1927 フランツ・カフカ「審判」 – 1914
最初の有人宇宙飛行 – 1962 ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」- 1921
人類初の月面着陸 – 1969 ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」 – 1928
インターネット送信 – 1969 ウィリアム・フォークナー「響きと怒り」- 1928
パーソナル・コンピュータ – 1976 トールキン「指輪物語」 – 1955
MSDOS
– PC 革命 – 1983
パトリック・オブライアン「マスター・アンド・コマンダー」- 1969
AOL
1.0 発売 – 1989
カルロス・カスタネダ「ドン・ファンの教え」- 1969
インターネット革命 – 1997 J.K.
ローリング 「ハリー・ポッターと賢者の石」– 1997

2010年6月の木星・天王星の配列(ワールドトランジット)は、1968年後半から1969年中盤にかけて生まれた人々のホロスコープに、天王星対天王星オポジションのトランジット(天上の天王星がネイタルチャートの天王星のちょうど反対側に来ること:180度)という人生に一度しかない影響を与えた。木星・天王星が同時に彼らのネイタルの天王星と交差したのだ。事実、ガリレオやデカルト、そしてあのアインシュタインも、この特筆すべき個人的トランジットとワールドトランジットの収束の影響下にいた。いずれの場合も、木星・天王星というワールドトランジットが、彼ら個人の天王星対天王星オポジションという個人的トランジットと合致したときに、その偉大な科学的ブレークスルーは彼らの時代の支配階層によって認められ、祝福され、急速に一般の人の中に広がっていったのだ。

2010年6月21日の夏至(太陽が蟹座の0度にイングレスする時)には、木星、天王星、冥王星がカーディナルTスクエアの度数に入り、エネルギーに満ちたグランドクロスを形成した。それからまもない2010年6月26日に、部分月蝕が起き、満月のピーク時に月の光が神秘的なかげりを見せた。このとき、山羊座4º46’の満月は冥王星と結合し、同時に太陽・水星と対峙し、火・土・風・水の四元素がカーディナル・スクエア(活動宮の正方形)を完成させた。この配列は世界に一連のパワフルな影響を及ぼすことになる、7月31日の複雑なカーディナル・クライマックス期の予兆となった。この配列は、パワフルかつ複雑なものである。行動を取る必要性が差し迫っている。

月蝕はドイツ、ギリシャ、マケドニアおよび日本のホロスコープと強烈に接触し、アメリカ合衆国、イギリス、EUのチャートおよび連邦準備制度のチャートにも打撃を与えた。伝統的に、蝕は不吉なものとされてきた。冥王星の存在は、死と破壊と再生のアーキタイプのカーリ神が目覚め、水面下でくすぶっていた問題に世界規模の集合的レベルで光が当たることを示唆する。その現れとして、一般の人々(月)が立ち上がってパワフルなエリート(太陽)と正面から対峙するような、強力な集団行動や権力闘争が起きる可能性がある。

この非常にパワフルな天体のイベントは、いくつかの迫り来る危機や問題を人々の目の前に突きつけた。ひとつはメキシコ湾のメタンガスに関する恐怖と、2つめは経済だ。第2四半期にダウは10%下落し、スタンダード・アンド・プアーズ総合500種株価指数は1040以下に終わり、投資家の恐怖心を計る最も有効な指数であるとされているCBOE(シカゴオプション取引所)ボラティリティ指標、VIX指数は34を超えた。欧米における「回復」とされている状態は1931年半ば当時の様相を呈しながら失速し、金価格は急上昇し、米10年国債の利回りは1962年以来最低値を記録した。この出来事はまた、コラムニストでありノーベル賞受賞経済学者でもあるポール・クルーグマンによる「第三の恐慌」と題されたニューヨークタイムズの論説とも合致した。クルーグマンは次のように述べている。

「我々は今、三度目の恐慌の初期に来ているような気がしてならない。それは、これよりはるかに厳しかった世界大恐慌とは違い、むしろ『長い恐慌』のように映るだろう。それでもその対価は、世界経済に対し、とりわけ、失業の憂き目にあっている何百万人もの人々に対し、同様の巨大なものとなるだろう。」

2010年の二度目の日蝕は7月11日に起きた。これは皆既日蝕、つまり新月時に太陽の光が完全に遮られて暗くなる現象だ。日蝕は新しいスタートを表し、通常、外の世界の出来事として現れる。この日蝕は蟹座19°24で起こり、土星的なマレフィック星のワサト(カルマ、制約、悲しみ)と火星(暴力、行動、紛争、戦争)とタイトなコンジャクションを形成した。ワサトは悪しき影響を及ぼし、第一原則として暴力と破壊性を目覚めさせ、化学物質や毒、ガスを司る。この日蝕に含まれるシンボリズムは、BP社のメキシコ湾原油流出による大量のメタンガスの蓄積と相関していた。海水に混じった大量の原油が分解してメタンと硫化水素を発生させ、酸素を枯渇させ、メキシコ湾に「デッド・ゾーン」をつくり出す可能性があり、また、メキシコ湾の海底には巨大なメタンの泡が発見され、これが爆発した場合は大津波が発生するとも報じられた。

占星学的に見ると、日蝕は権力者の失墜を意味する。この時期には、これまで過小評価されてきた、直接の影響力を持つ重要な体制上の欠陥が、白日のもとにさらされるだろう。Dell Horoscopeの占星家であるビル・メリディアンは次のように述べている。「蝕の起きる週の前後の出来事は特に重要である。蝕の前の週に起きる出来事も運命的な性質を帯び、物事は予測通りに行かない。蝕から一週間後の出来事や決定は重要だが、運命的な性質は帯びない。蝕の前の週に誕生日が来る人は、その一年の出来事は思いもよらぬ方向に進むだろう。誕生日が蝕と重なった場合、その一年はまさに運命的な性質を帯び、本人は起きる事をほとんどコントロールすることができない。」

日蝕はアメリカ、ドイツ、ロシア、日本、そして韓国と北朝鮮のホロスコープに大きな影響を与えた。

日蝕のチャートはNY株式市場とCBOE(シカゴオプション取引所)のホロスコープを直撃した。この日蝕は、「ダウジョーンズ工業平均は大恐慌時代と同じ下落のパターンを繰り返している」というCNBCの報道と時期を同じくした。アメリカの元労働省長官ロバート・ライシュ氏は次のように述べている。「経済はいまだにグレート・レセッション(大不景気)の重力に足を取られ、この重力圏から脱出するためのロケット打上げは、今までのところすべて失敗している。」また、1月以来、下降の一途をたどっていた中国の製造指数が損益分岐点の50すれすれの50.4まで下落し、アジア経済が減速しはじめたちょうどその頃、アメリカ経済の失速を感じた投資者の信頼も低下しはじめた。オーストラリアの建築許可状況であれ、トルコの輸出業であれ、日本の工業生産高であれ、ありとあらゆる場所で低迷が見られる。

雇用回復に関するオバマ・プロパガンダを信じる時代は終わった。「スティミュラス(景気刺激)」という洒落た呼び名のついた一兆ドルにも及ぶ救済措置は、過去18ヶ月のあいだ大企業を潤わせ、株式市場に人工的なテコ入れしたかもしれないが、本当の「炭坑のカナリア」は中小企業だ。

また、土星(制約、コントロール、恐慌、カルマ、過ちを司る)は乙女座29°27’でアメリカのMC(ミッドヘブン)と重なった。従って、メキシコ原油流出事故に対するオバマ政権の遅れた不出来な対応や、これまでのアフガン戦争の処理と追求の際のお粗末な手腕は、アメリカの指導者への信頼を危機に陥れる。

2010年1月の時点で、世界中で視聴されているラジオ番組
Coast-to-Coast
で大規模な原油流出を予測した、ニューヨーク近辺の都市イサカ出身の占星家リンダ・シューマンは、7月11日の日蝕はロシアにおける危機と合致するかもしれないという見解を示している。シューマンによれば、原油流出は増分的なプロセスによって9月までに抑えられる。

そして2010年7月26日、土星は天王星と最後のオポジションを形成った。フランスの占星家アンドレ・ボーボルトは、土星・天王星の周期が秩序・改革・再組織化に関する政策と密接に関係していることを発見した。より長い周期を持つ天王星・冥王星サイクルと呼応するこの土星・天王星のオポジションは、現体制の崩壊と脱構築化(破壊)の前兆となり、画期的な社会的、政治的改革への道を開くだろう。

2010年7月30日には、強力な力を秘めた火星も天王星と対峙し(180度で交わり)、2010年7月31日に土星と重なった。そのあと、火星は2010年8月3日に木星と対峙(180度)しつつ冥王星とスクエア(90度)を形成し、水面下にあった攻撃性を最高潮に導いた。よって、政治的関係が決裂し、緊張感が高まり、外国の危機、特に中東や朝鮮半島における危機として噴出する可能性がある。また、この複数の惑星配列は、太陽黒点から噴出したCクラスの太陽フレアと珍しい磁気フィラメントの連動とも重り、この連動によってコロナ質量放出が起きた。この結果、エネルギー関連のインフラは、異常気象による予期せぬ過酷な出来事のまえにさらに脆弱性を増し、電圧低下や電力供給の一時停止がより頻繁に起きるようになるだろう。

2010年8月3日には木星が冥王星とスクエア(90度)を形成する。木星・冥王星の周期は、国際テロの増加と密接に関連していることで知られている。それは人々の中に権力、野望、過激派的行動への衝動を呼び起こし、経済的不平等の度合いが高く、かつ社会的流動性の低い、いわゆる「金権国家」の台頭と関係している。経済的にいうと、木星・冥王星の配列はブームや楽観主義を生み出すこともあるが、それと同時に、非現実的な未来像に基づいた経済政策を生み出すこともある。よって、今後は、中央銀行による量的緩和(銀行の金利がゼロに近い状態で貨幣と電子マネーの供給量を増やすこと)の加速の結果、激しい貨幣的インフレが起き、通貨切り下げにつながる可能性がある。

危機に瀕した社会においては、木星・冥王星の配列は、大衆の長きにわたる不平不満を表面化させることもしばしばある。このため、人民主義的運動や草の根活動が画期的に増えることが予想される。国際政治において、この影響は緊張が急に高まる場面において軍事行動を触発しうるため、中東や朝鮮半島、ユーロ圏を注視する必要がある。

2010年8月16日には、木星と土星の二度目の対峙(オポジション:180度)が起きた。この配列は、世界中で不況への危惧感が高まるにつれて生じた株式市場の急落と密接に重なった。連邦準備制度やイングランド銀行が慎重な経済見通しを立て、市場や投資家の不安が高まるなか、アメリカやイギリスがこのまま長期的不況に陥るという恐怖が広がった。

よって、世代的な変移が大規模なスケールで起きるなか、ビジネス界や産業界は引きつづき縮小に向かうと思われる。また、個人レベル、企業レベルの財政損失も起きつづけるだろう。古いビジネスの手法と新しい手法が対立し、新しい方法に取って変わられるが、この時期、世界経済の緊張感とストレスはピークに達する。中小銀行は、2011年に始まる、1.4兆ドル近くに及ぶ商業不動産の債務不履行によって、引きつづき破産しつづけるだろう。この状況は2015年まで続く。

2010年 8月21日に、土星が冥王星と三度目のスクエアを形成する。土星・冥王星の周期は石油生産の歴史と密接に関わっている。いくつかの単独の予測によれば、2010年は科学者の言うところの「ピークオイル」年となるだろう。つまり、石油の世界的需要が生産のペースを上回るということだ。よって、2030年の世界的原油生産量は1980年の生産量と同じだが、2030年の世界人口は今よりはるかに増加し(およそ2倍)、かつ、1980年当時よりもずっと工業化されている、つまり石油への依存度が高くなっていると思われる。従って、石油の世界的需要はその生産ペースをかなり上回ることになるだろう。

元シェル社重役で新著
Why We Hate the Oil Companies
(「石油会社が嫌われる理由」)を出したばかりのジョン・ホフマイスターは、全米国際問題評議会で、今後アメリカ人は停電やガソリンを買うための行列を経験することになると予測し、それを防ぐための連邦政府のツールも破綻している、とした。「エネルギーの状況を見ると、10年以内に電力供給の一時停止や停電、ガソリンを買うための行列が来ると予測する。」と彼は述べた。「エネルギーや環境のことになるとアメリカ連邦政府は機能不全で破綻していて、それは現状では修正不可能だ。」この結果、石油価格は暴騰し、石油に依存する経済体制は崩壊しはじめ、国際社会の緊張感は高まり、その後まもなく、資源をめぐる戦争が始まるだろう。

2012年6月24日に、天王星は冥王星とスクエア(90度)となる。2012年から2015年までの3年の間、天王星と冥王星は7回にわたって完全なスクエアを組むことになる。天王星・冥王星のスクエアは、革命的気運を秘めた権力闘争を表す。それは画期的で圧倒的な社会変革を求める衝動をあおるため、社会は大混乱をきたし、経済危機の責任があると思われる権威ある人物に対して、民間人が激しい反乱を起こし、死者をともなう事故が起きるだろう。こうして現行の階級構造や社会的ヒエラルキーは崩壊し、新しい形の社会秩序が生まれる。前回の天王星・冥王星の配列がそうだったように、このとき反体制文化(カウンターカルチャー)活動が大きく目覚め、自由を求める願望が個人の中で高まり、多くの保守的でリスク回避傾向の社会においてフェミニスト運動が再び目覚めることが予想される。それは個人の信念や概念の急進化をあおり、その結果、特に若者による公共活動がはじまり、従来の考え方は根本的に違う考え方にとって代わられる。この影響は芸術的革新や実験をうながし、アート、文学、音楽や映画の世界で文化的創造性を爆発させるだろう。また、テクノロジーや科学はこの影響下でさらに加速し、進歩する。

マヤの長期暦が終わる2012年12月21日は、2012年9月12日の天王星・冥王星の二度目の配列からほぼ4ヶ月後にあたる。マヤの占星術によれば、これは紀元前3113年に始まった2万5,626年にわたる周期の終わりを告げる日だ。マヤの予言によれば、それはこの世界の一つの時代が終わり、別の時代に移行していくことを意味する。1999年から2012年までのこの期間をマヤ人は「聖なる鏡の間(ま)」の時代と呼んでいるが、それは大変動の時代であると同時に、人間の文明とグローバルな意識が新しく目覚める時代でもある。

これを現代占星学の視点から見てみよう。マヤ暦の終わる2012年12月21日午前5時13分(メキシコ国チチェン・イッツァ)のホロスコープを見ると、冬至の夜明け前に、太陽は山羊座の0度というワールドポイントに位置し、双子座8度の木星は土星(蠍座8度)と冥王星(山羊座8度)とインコンジャンクトしている。これは、ヨドもしくは「運命の指」と言われる珍しい運命的なアスペクトだ。このとき、牡羊座の月は天王星とのコンジャンクションから離れつつあり、太陽は海王星と正確にセキスタイルを形成しつつ、山羊座の火星と冥王星とステリウムを形成している。これに加え、太陽は天の川銀河の中心にある「銀河の赤道」に非常に近い位置に来ている。マヤが「聖なる樹」と呼ぶこの通過点を太陽が通過するには、36年(西暦2058年)かかる。

カーディナル・クライマックスによって開始された、天王星・冥王星周期と、より長期的なマヤの銀河周期が収束することで、人間の文明はさまざまな形で一連の大規模なチャレンジに直面するだろう。それは1930年代と1960年代を組み合わせて21世紀的枠組みに入れたものと考えてよいかもしれない。つまり、とてつもない歴史的変化を経験した人類は、その視野を画期的に広げることを余儀なくされ、さまざまなリソースや潜在的可能性を駆使しながら、最終的に奥深い解放を経験し、力強くなるだろう。

カーディナル・クライマックスに至るまでの数多くのパワフルな惑星配列は、過去6ヶ月にわたって世界に大きな影響を与えたドラマチックな自然現象と合致している。ハイチの地震からアイスランドの火山噴火のドラマ、そして今やくい止めるのが不可能と思われるメキシコ湾の破壊的な原油流出・・・多くの占星家は、カーディナル・クライマックスは加速して激化する地球変化や環境危機と合致するものの、それは近い将来に起きる特定の悲惨な出来事の前兆ではないと信じている。しかし私自身は、エドガー・ケイシーの予言にあるような大規模で頻度を増していく予期せぬ地震、火山活動、異常気象(激しい嵐や加速する地球温暖化、沿岸部の洪水、大雨、激しい雷雨、鉄砲水、長期にわたる干ばつ、激しい強風、熱波、暑くて乾燥した夏とその直後の低温と積雪)、地球の磁場のさらなる低下などの、多くの地球上の変化が起きると信じている。

カーディナル・クライマックスは太陽周期24とも一致している。太陽フレアもしくはコロナ質量放出と呼ばれている、太陽から放射される粒子は、地球と密接に作用し合い、地球の磁場や気候に影響を与える。実際、地球が太陽活動極大期(2008年1月8日に始まり、2013年5月に90個の太陽黒点でピークを迎える)に向かうなか、NASAの科学者は、太陽活動増大が引き起こす可能性がある危険についてプレスリリースを発表したばかりだ。また、地殻内部で生じる変動に伴い、磁場的なポールシフトが起きる兆候も出ている。

私は、しかし、カーディナル・クライマックスとは、新しいパラダイムが必死で生まれ出ようとするなかで、私たちの文明を過去二千年にわたって規定してきた古いパラダイムが死を迎えることだと思う。よって、カーディナル・クライマックスとは、環境災害が分かりやすい形で激化して加速し、天然資源の枯渇が差し迫るなか、新しいパラダイムの発動とともに今の文明の権力構造そのものが挑戦を受けることを意味する。この新たなパラダイムはザイガイスト(時代精神)というアーキタイプ的パワーの覚醒を通して現れ、それが革命的パワーをもたらすディオニソス的衝動と、劇的変化(社会、経済、軍事、科学)をもたらすプロメテウス的な推進力を呼び覚まし、世界中をすさまじい威力で席巻しながら、触れるものすべてを今後何年にもわたって変えていくだろう。

ワールドポイント付近に惑星が入っているホロスコープを持つ国々の多くは、これから訪れる危機の影響を直接受けることになるだろう。たとえばイエメン、エジプト、サウジアラビア、イラン、パレスチナ、アルジェリア、イラク、リビア、ヨルダン、スーダン、クウェート、トルコ、アフガニスタンなどの中東の国々の多くがカーディナルTスクエアの影響を強く受ける。こうした国々の多くはヨーロッパやアジア、アメリカ向けの主要な産油国となっている。中東での石油生産量は2008年以来上昇しているが、中国とインドがより大量の石油を消費しているため、すでにOPECの石油生産量を上げるための余剰能力を浸食しつつある。今の経済体制においては、経済活動の増加において、金融制度が安価な石油供給量が継続的に増加することに完全に依存しているため、中東諸国の石油生産状況にわずかでも変化があれば、国際経済全体に衝撃が走るだろう。よって、カーディナル・クライマックスの間に中東で戦争やテロ、秩序不安、核兵器拡散の可能性が高まれば、石油ショックが起きることも予想される。

カーディナル・クライマックスはギリシャ、アイルランド、アイスランド、スペインやイギリスなど、ヨーロッパ先進国のホロスコープも苦しめるだろう。これらの国々は成長率が低く、政府赤字は拡大し、税収が減少し、高齢者が増える中で出生率が低く、これらの要因はユーロ圏の未来全体を脅かすものとなっている。ギリシャ、ポルトガル、スペイン、東欧など、ヨーロッパで最も問題を抱える国の公的債務と民間債務を合わせると、9兆ドル近くにのぼる。このため、ヨーロッパは、来たる将来に、緊縮財政と大きな変化の時期を迎えるだろう。我々がまさに、ヨーロッパの銀行がいくら緊急援助資金をしたところで間に合わないほどの転換期に来てしまったこと、ギリシャ危機はより広範囲の国家債務の前兆に過ぎない可能性があると、カーディナル・クライマックスは告げているのかもしれない。

アメリカ合衆国のホロスコープもカーディナル・クライマックスの影響を直接受けることになる。2008年の金融メルトダウン以来、アメリカ政府は自国の経済崩壊を防ぐために、前代未聞の財政策を実施してきた。連邦準備制度は、資本解放と銀行立て直しのために1兆ドル超を発行し、それを大量の役に立たない抵当権(2000-2008年の住宅ブーム中に多くの地方銀行が抱え込んだもの)と引き換えに大手投資銀行に送った。地方銀行が1兆ドルを超える無価値の証券(借金)を納税者に直接押し付けることができたため、連邦準備制度へのお返しとして、投資銀行は何億ドル分もの国債を(ほぼゼロ金利で)政府から購入し、株式市場の信用を取り戻すために株式証券も購入した。

アメリカ政府と連邦準備制度は新たな大恐慌をくい止めることに成功したかもしれないが、こうしたいわゆる「危機解決」策と呼ばれてきたものは、実のところ何も解決せず、それを延期したに過ぎない。いくつかの景気指標によれば、たしかにアメリカ経済は2008年のメルトダウン以来回復しつつあるが、失業率は依然として高く、収入も減少の一途をたどっている。住宅差し押さえ率も上昇しつづけ、新しい雇用の75%を作り出す中小企業は未だにもがきながら倒産しつづけ、全国の地方銀行は破産している。主要なインフラの欠陥は今も残り、企業は製造とサービス部門の仕事を中国やインドにアウトソーシングしつづけ、歯止めの聞かない不法入国は頭の痛い問題となっている。

その結果、アメリカは鼻持ちならないほど裕福な階級と先細りしていく中流階級から成る、二分化した社会へと向かっている。中間所得層への経済的負荷が蔓延するなか、「パンと見せ物」的な(人々の注意を政府の政策からそらすための)話題を増長させるような、ますます二極化された政治形態が押し進められ、普通のアメリカ人の生活に影響を与えるような重要な「生活の糧」的な問題は隅に追いやられている。こうした党派の二極化は、企業勢力に敵対する可能性のある第三の政党を排除しつつ、主要政党同士の政策の違いという幻想を生み出しつづけているが、これは過去においても今においてもアメリカ国内の不満の主な元凶となっている。

現在、80%以上のアメリカ人が自国の二大政党制を問題視し、このうち31%は、この制度が完全に破綻しているために第三の政党が必要だと考えている。この数字と、財政能力が限界に達している脆弱な経済を加味すると、これから社会革命が起きる可能性はなきにしもあらずだ。カーディナル・クライマックスの政治的副産物は市民の不安、納税者の反乱や大規模な抗議や反対活動となるかもしれない。NYの占星家マイケル・ルティンも市民による反対活動は不可避であると述べ、「アメリカの大衆は、変化に応じるのを拒む者と変化を要求する者の二つに分かれるだろう。」とした。

今なおつづく経済的衰退、失業率の増加、社会的崩壊、国の行く末に関する国民の不満のため、カーディナル・クライマックスは、政府に見捨てられ困惑しきった市民による「草の根運動」をアメリカ全土に点火する可能性がある。この運動は大規模な経済改革、税制の再構築、国家主権を要求し、また、裕福な資本家や実業家、シンクタンク、政府顧問、国家安全保障機関の深部で働く諜報員から成る少数精鋭の強力なグループで構成される、根深く定着した寡頭制(産業界、商業界、外交政策を牛耳る秘密の支配階級)から富と権力の集中を奪い返すために戦うことを要求するだろう。この小さなエリートグループのメンバーは、CFR(外交問題評議会)、三極委員会、ビルダーバーグ会議のメンバーから成るこの少数のエリート集団は、現行の二大政党制を政治的に揺るがしはじめるだろう。

カーディナル・クライマックスは、特に、アメリカ合衆国のホロスコープにある金星と木星に影響を与える。金星は国家の通貨供給と通貨価値を司り、木星はその機関保有高と国家の富・豊かさを司る。オバマ大統領は、静かに、アメリカの借金を、国の年間経済生産もしくはGNPを超えるレベルまで引き上げようとしている。これは「債務スーパーサイクル」と呼ばれる状態への第一歩だ。この「債務スーパーサイクルのトレンド」は、アメリカの金利が下がるかわりに上がった場合、今の経済成長率では過度の借金を支えられなくなることを示唆している。よって今後は、史上最大の資金援助作戦やほぼゼロに近い金利にも関わらず、アメリカのマネーサプライ(貨幣供給量)は、1929年から1933年の衰退にほぼ匹敵するほど、劇的に縮小していく可能性が高い。

さらに詳しく見ていくと、コロラド、ミシガン、ルイジアナ、ロード・アイランド、カリフォルニアといったいくつかの州がカーディナル・クライマックスによって苦しい立場に追い込まれる。かつてはアメリカの未来の可能性の象徴とみなされた、世界8位の経済力を誇ったカリフォルニア州は、今やアメリカ経済衰退の指標となり、昨年は、国家であれば破綻寸前といえるほどの厳しい財政危機を迎えた。カリフォルニア財政は困窮のあまり、最近は現金の代わりに州公務員に借用書を配るという手段に出たほどだ。米Chief Executive 誌の年間報告“Best and Worst States for Business”では、カリフォルニアは50州中第51位となった(コロンビア特別区を含む)。実際、JP Morgan Chase のジェイミー・ディモン会長はアメリカの投資家に対し、ギリシャの債務悲劇よりカリフォルニア州のデフォルトリスクについて懸念すべきだ、と警告した。カーディナル・クライマックスが接近する中、問題は、今後アメリカにとってのカリフォルニアはユーロ圏にとってのギリシャになるか?ということだ。

中国やインドに製造業・サービス業をアウトソーシングしつづけるアメリカ、カナダ、ユーロ圏や日本は、着実に製造から離れて消費者ベースの経済に移行しつつある。しかし、消費ベースの経済で民間部門が成長するためには、企業は安い賃金で安価な製品を製造しなければならない。例えば、アメリカ最大手の小売店ウォールマートは、店舗で最低賃金労働を行う、低賃金の従業員を使わないと利益を上げることができない。また、こうした低賃金労働者の働くウォールマートの顧客は誰かというと、中国やアジアの他の「奴隷店舗」で製造された安い商品(昔は地元のコミュニティで製造されていた商品)を求める、同じような低賃金労働者または失業者ばかりだ。私は、このような低賃金・低価格商品をベースにした消費型経済モデルは、カーディナル・クライマックスの到来とともに終わりを迎えるだろうと信じている。

オバマ大統領のホロスコープさえもカーディナル・クライマックスの影響をまぬがれない。彼のソーラーアークの太陽は、2010年8月26日に天秤座の0度にイングレスしてワールドポイント軸に入り、土星のトランジットを受ける。これは、オバマ氏が自分のコントロールを超えた状況によって試練を受け、過去10年の間に経済的衰退をつづけてきた自国を救出するために、大統領当選時の進歩的ビジョンを棚上げせざるをえなくなることを示唆している。6月26日の月蝕の少し前に行われたウォールストリート・ジャーナルとNBCニュースの世論調査によれば、今のアメリカ国民は、オバマ氏のホワイトハウス入り以来のどの時期よりも、自国の現状を悲観し、オバマ氏の指導力を信頼していない。この調査によれば、アメリカの成人の62%は自国が間違った方向に進んでいると感じている。これは2008年の大統領選の前以来最も高い数値だ。国の方向性への危惧が高まるなか、オバマ氏や他の現職指導者に対する支持は下降している。そして今や、オバマ氏の仕事ぶりに賛同しない人の人数が、賛同する人数を初めて上回った。政府はもはや破綻し、アメリカの抱える問題を解決する能力に欠けている、という感情が国中に広がっている。アメリカ人はワシントンに愛想を尽かし、ウォールストリートに愛想を尽かし、できの悪い「景気刺激」策や救済措置に愛想を尽かし、方向性を誤った高額の医療プログラムに愛想を尽かしている。しかし何よりも重要なのは、何百万人もの失業者が、目の前でアメリカンドリームが消えていく深い恐怖に怯えながら、自国の大統領に見捨てられたと感じていることだ。

アメリカがカーディナル・クライマックスの破壊的影響下で苦しむなか、「信じられるチェンジ」というオバマ氏の言葉は次第に新鮮さを失い、同時に、「ブッシュとは違う大統領」という彼のポジションも弱まっていくだろう。土星の影響下にいる時は、過ちは大きな代償をともなうため、カーディナル・クライマックスはアメリカの指導者により高い水準を要求してくるはずだ。オバマの人気が低下すれば、大胆になった反対勢力はことあるごとに彼を阻止しようとするだろう。従って、オバマ氏が、低下していく世論調査の数字や増大する政治的敵対勢力、迫り来る危機のストレスの最中で、自らの進歩的政策を継続させ、2012年の再選の見通しをつけるためには、著しく良い仕事をしなければならない。

アメリカのホロスコープを直撃する要素がこれほど多いため、今後は一つの危機が別の危機を生み出し、それぞれの危機のスパンは徐々に短くなっていくことが予想される。世界経済と地政学的情勢が引きつづき危険な乱気流コースを辿るように映るなか、カーディナル・クライマックスの登場は、アメリカ経済が2008年のサブプライムローン危機をはるかに超える、新たな金融危機に向かいつつある前兆かもしれない。それがヨーロッパ発の経済的「津波」であろうと、BP原油流出による大災害であろうと、世界の石油の安定供給を脅かす中東の戦争であろうと、マグニチュード7以上の地震やカテゴリー5以上のハリケーンのような地球変化にかかわる出来事であろうと、どれが起こっても、財政能力が限界まで来ている脆弱なアメリカ経済は言うまでもなく大混乱をきたすだろう。

メキシコのホロスコープにある惑星もカーディナル・クライマックスの打撃を受ける。昨年、ドラッグ・カルテルを黒幕とするゲリラ戦でメキシコの町がまるごと占領され、2万人以上の市民が命を失ったが、この状況はメキシコ国境まで広がっていくだろう。カーディナル・クライマックスは、メキシコのホロスコープにある冥王星に影響を与えているため、大胆になったドラッグ・カルテル側はメキシコ軍を弱体化させ、市民との内紛をつづけるだろう。アメリカは世界最大の違法ドラッグ消費国であるため、メキシコで起きている暴力はアメリカ国境を超え、それに対し、ワシントンは軍事行動を取ると予想される。

カーディナル・クライマックスは紀元前660年(伝説によれば神武天皇が奈良で即位したとされる日)の日本皇室のホロスコープと、1889年の明治憲法発足時(日本が天皇による政治から離れ、現代の比較的進歩的な国家が始まった日)のホロスコープの両方に大きな影響を与える。

2008年の世界金融危機で最も大きな打撃を受けた国のひとつが日本だ。欧米への輸出崩壊は、過去55年にわたって日本を支配してきた自民党への決定的な一打となった。2009年9月の選挙では、輸出への依存度を減らし、もっとバランスの取れた経済の推進を約束した民主党が自民党に圧勝し、権力の座を奪った。

しかしながら、長期にわたるデフレ、税収の減少、膨らみゆく赤字、巨大な公的債務、少子高齢化といった日本の抱える根深い問題に対処する手腕に関して、民主党はその前任者とさほど変わらないことが露呈された。事実、民主党や日本の政策立案者は、問題の処理と解決法に関して明らかに決断能力に欠けるように見える。日本経済はその能力のはるか下の水準で作動し続け、その債務残高はGDP比率で190%と富裕国で最も高く、上昇し続けている。

また、日本の政策立案者は、差し迫った債務危機はないという認識を示している。彼らは、低生産性の成長は潜行的な問題で、デフレは破壊的要素を含むものではなく、単に貨幣上の問題とみなしているからだ。しかし、多くの国際経済専門家が議論しているように、デフレと成長低迷と多額の債務が同時に起きている日本では、投資家の需要が急落し、何よりも国内の預金者が日本国債の購入を止めた場合、ギリシャ型の崩壊が起きる可能性が非常に高い。

歴史が証明したように、ギリシャのように成長の見込みが低く、債務残高が高い水準に達した国は、ほぼ確実にデフォルト(債務不履行)に陥る。アメリカと同様に金融政策を独自でコントロールしている日本は、国内でデフォルトするという選択肢もある。この場合、若い世代への負担を減らすために、国債の大部分を保有する高齢者は、彼らが保有する国債の投資価値を半減される。しかしながら、リスク回避型の文化においては、この方法は社会の安定をおびやかし、主要政党は、両方とも、多大な政治的、社会的コストを支払うことになるが、これは日本にとって唯一の有効な選択肢かもしれない。

いずれにせよ、日本の政策立案者がモタモタしているうちに、カーディナル・クライマックスの影響下で、投資家は今の日本の状況が存続不可能であり、画期的な方針転換をしない限り政府は破産することにはっきりと気づくだろう。画期的な行動をためらう政府の性質は実に日本的だが、画期的行動こそが今まさに日本で必要とされている。

新しく誕生した管直人首相でさえ、自国がデフォルトの危機にあることを警告して次のように発言している。「日本は次のギリシャになる! 我が国は巨額の公的債務を抱えている。日本の国家財政は他の先進国の中でも最悪の状況にあり、国債発行に頼り切った国家財政は維持できない。ギリシャで始まったユーロ圏の混乱から見てとれるように、膨らみゆく公的債務を放置して債券市場への信用が失われれば、日本はデフォルトに陥るリスクがある。」

カーディナル・クライマックスは、女性のエンパワーメント運動を日本国内で引き起こすだろう。天王星・冥王星のワールドトランジットによるスクエアは、日本の金星を直撃するため、それは、男女平等と主権性を要求する新たなフェミニスト運動を引き起こし、それはやがて日本文化に浸透していくはずだ。カーディナル・クライマックスは、この過程において経験される多くの葛藤とストレスを示唆しているが、今後10年のあいだに、日本女性は今よりも格段に政治的・経済的パワーを身につけて浮上するだろう。

明治憲法のホロスコープを見ると、蟹座20º57’のノースノードが日蝕と重なっている。この日蝕時点に、山羊座の0º57’ にある木星がカーディナル・クライマックス(特に天王星)のトランジット下にある。中国政府がその日増しに強まりゆく勢力と影響力をアジア全域に広げていくなか、日本もシンガポールやマレーシアと同様に、中国との関係において十字路にさしかかっている。これが多大な圧力となって、日本は、過去の国際的責務と決別して、国家主義的・保護主義的本能に重きを置き、自信を持って独自のアジェンダを前面に押し出して行くようになるかもしれない。

アジアの先進国と開発途上国のいずれもカーディナルTスクエアの影響をまぬがれない。カーディナルTスクエアは、韓国、シンガポール、モンゴル、ネパール、インドネシアに多大なストレスを与えるだろう。また、3月26日に韓国の軍事哨戒船が沈没し、乗組員46人が命を失ったが、韓国政府はこの件に関して金正日政権を正式に非難し、その後、金正日総書記は軍の警戒勤務を強化し、北朝鮮との戦争のリスクが劇的に増した。このため、韓国と北朝鮮の間の地政学的紛争については特に注視が必要だ。

現在、気象学者は、地球の気温上昇が限界に達してコントロール不可能になる「転換点」の存在について議論を交わしているが、カーディナル・クライマックスもまた、アメリカやユーロ圏などの国家や政府のコントロールを超えた、経済的転換点を象徴しているのかもしれない。

世界の金融市場に関して言えば、カーディナル・クライマックスはNY証券取引所、アメリカドル、連邦準備制度、シカゴオプション取引所、トロント証券取引所のホロスコープに大きな打撃を与える。よって、世界の経済見通しに対する警戒感の高まりが予測できる。2008年の市場崩壊を予言し、2009年度のトップ・パフォーマー上位10人に選ばれた Harry Schulz’ International Letter のハリー・シュルツ氏は次のように述べている。「我々全員が今、経済において心臓が停止するような瞬間にいる。一方の極を見ると、世界は大規模なデブレと恐慌の瀬戸際にある。もう一方の極を見ると、世界は恐慌に陥った後、急激な超インフレに突入する可能性もある。私の見解では、どちらの極も起こりうる。もちろん、実際に貨幣供給量が減少している現在は、デフレが確実に広がりつつある。ほとんどの経済でインフレが起きてない今、超インフレは考えられないように思えるが、超インフレとは経済的事象ではなく貨幣上の事象であり、インフレ・データの全般的上昇によってではなく、一夜にして起きることもある。また、私がこの文章を書いている今現在、ほとんどの株式市場がバンジージャンプ的動きをしているなか、金価格は最高値に近づいている。これは超インフレが差し迫っていることを示唆する。この先にデフレのみが待っているならば、金価格はこれほど上昇しないからだ。」

現在(本レポートの執筆時点)、シュルツ氏は以下の資産配分をすすめている。

30-40% 政府債券、国債
8-10% 株式(金以外の)
10-15% 商品
40-50% 金関連株と地金

木星、土星と外惑星の上昇期(0-180度)と下降期(180-0度)の交互運動の変動に基づくボーボルト惑星周期指数(フランスの占星家アンドレ・ボーボルトによって考案)は、世界経済の安定性と政治的関係の指標として使われる。ボーボルト指数は2010年7月から急激な下降期に入り、2020年の木星・土星・冥王星のコンジャンクション時にボトム(底)となる。その後、ボーボルト指数は2023年から急激な上昇期に入り始め、急激な経済成長と開発と楽観主義の時期となることを示している。驚くべき技術的進歩がこの10年間の特徴となるだろう。実際、この期間中に、人間の知性を超えた人工生命が地球上で誕生することを期待できると論じることさえできる。2024年には牡牛座で木星・天王星のコンジャンクションが起き、2026年に惑星指数はピークに達する。よって、この時期は人間を超える知性を持った目覚めたコンピュータ(人工知能)が開発される歴史的時期になると言えるかもしれない。巨大なコンピュータ・ネットワークが意識を持ち、コンピュータと人間をつなぐインターフェイスの開発によって、人間は超人的な知性を得るだろう。

生物科学の分野においても、最小限の加齢で寿命を劇的に延ばすことによって人間の生活の質を向上させ、また、人間の知性を高めるような目覚ましいブレークスルーが予想される。人間は、自らの進化をコントロールすることのできる最初の種族となる転換期に来るかもしれない。また、この10年の間に、遺伝子学、ロボット学、情報学、ナノテクノロジーなどさまざまなテクノロジーがひとつに収束し、人間の能力強化をうながし、その結果、人間であることの意味そのものが文字通り変わっていくだろう。

カーディナル・クライマックスについて覚えておくべき最も重要なことの一つは、これからの新しい10年に突入していく人々の多くは、二度と同じ生き方はできないだろうということだ。それを受け入れ、自分で未来をつくり出すために努力する人は、そうしない人よりも上手く行くだろう。

多くのプロの占星家についても同じことが言える。占星術の予測的性質を信じていない彼らは、一般の人々にショックを与えるという理由でカーディナル・クライマックスについてあまり語りたがらない。カーディナル・クライマックスに基づき、マンデーン占星術の予報を出した占星術師は何人かいるが、他の占星術師のほとんどがそれに耳を貸さなかった。近代の占星術師の多くは、未来よりも現在に焦点を当てた心理学的占星術に深く関わりすぎているため、こうした予測や警告を無視し、偽りの「ニューエイジ」的ポジティブ主義のペルソナを自分自身やクライアントに見せることを好んでいる。また、マンデーン占星術の正確な長期予報を出す能力と経験を持っている占星術師も、過度に「黙示録」的な印象を与えるのを恐れるあまり、現在起きている経済危機と長期にわたる緊急事態を見通すことができず、マンデーン予測を受け入れずに逆に拒否する結果となっている。

私は、マンデーン占星術であろうと個人レベル占星術であろうと、すべての予報は十分余裕を持って事前に行うべきであるという立場を取っている。そうすれば、人々は準備して、調整を行い、準備を整え、自らの自由意志に従って、トランジットを最高次のレベルで有効利用し、自らに力と解放感を与えるような方法で適切に対応するするために必要な時間がとれる。これこそが占星術の究極の目的だ。もちろん、メディアや一般の人々の言動と全く違う言動を占星家が取っている場合、これはなかなか達成しにくいが、それこそがマンデーン占星術予測の本質なのだ。

歴史が繰り返し証明しているように、占星術と予測の現実に向き合わない者は、一般の人々や自身のクライアントへの奉仕を怠ることになり、最終的には手遅れにさせてしまうだろう。

カーディナル・クライマックスの影響を直接受けている人の多くは、今、2008年以来効力を発揮してきたトランジットの作用を中和し、無効化しようとしている。これでは、人々は、進歩することが非常に難しい。仕事や住まいや地元コミュニティの支援を失ったあとは、特に、そうだ。

宇宙の法則ではタイミングがすべてであり、これは特に占星術に関して言える。私にとっての占星術は、まさに占術または投機的予報を指すが、この事実を理解していない占星術師は、他の人々の全体的コンセンサスに基づいて選択するのではなく、人々が自らの運命に従って自ら選択できるように、「十分な情報」に基づいた決断や変更を行うのに必要な時間と空間を、人々に与えることができないだろう。

この惑星の配列は、世界的な現象であるため、全人類がその影響を感じることになるが、なかには他の人よりもその影響を強く感じる人がいる。特に太陽が牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座の初期の度数にある人や、魚座、双子座、乙女座、射手座の終盤にある人がそうだ。また、1950年、1951年、1959年、1968年、1969年、1975年、1981年、1984年、1990年生まれの人々はその影響を最も強烈に感じることになる。

カーディナル・クライマックスの影響を直接受けるホロスコープの人は、おそらく人生の大変革を体験するだろう。カーディナル・クライマックスの引き起こす変化はその人の奥深い部分に影響し、深部に潜んでいた心理的な力がよりアクティブになり、人格の部分に緊張感を与え、その結果、今の生き方の枠を超えて成長することになる。こうしたパワフルなアーキタイプ(元型)としての力を建設的な形で人生に取り入れるためには、思想上の信念体系や全般的な世界観を劇的に成長させなければならないだろう。今の時点でそうしなければ、自らの頑迷さと誤った認識ゆえにチャンスを逃すばかりでなく、不安感や鬱状態にさいなまれることになる。そして、本人がコントロールできない状況によって進行中の未完のプロジェクトが中断され、それによって、個人レベル・職業レベルの目標の見直しを迫られるだろう。

そして年齢に関係なく大きな幻滅やフラストレーション、感覚的負荷を感じ、このため、自分のエネルギーを節約して健康に負担をかけないように気をつけざるをえなくなる。また、今までの生活を構成してきた古くて時代遅れの枠組み(人間関係や習慣やパターン)が突然消滅するだろう。これは終わりと新たなスタートの時期であり、そうした枠組みの多くは今後の成長や進歩を妨げるものだったからだ。この時期に力強く成長するためには、自分のダイモン(霊的な力や天性)の呼び声、または内なる真実に従って自分自身を見直し、ずっと前からなりかたかった自分になり、やりたかったことを実行することだ。

カーディナル・クライマックスの配列は集合意識にも影響を与える。このため、この時期に起きる劇的な変化は個人のコントロールの範疇外で起きる社会的・経済的流れの結果で、あなたは自分が空前の歴史的イベントの真ん中に放り込まれた不幸なチェスの駒のような気分になるかもしれない。しかし、こうした外的状況は一見、あなた個人とは関係ないように見えても、あなたの個性化と個人的成長において不可欠な役割を果たす。この時期を成長と自己実現のための期間として受け入れることで、人生の古い秩序や概念は死を迎え、生まれ変わったあなたは新しくより充実した生き方に向かうことができるだろう。

最後に、カーディナル・クライマックスの投機的影響に基づいた長期的予測をいくつか以下にあげる。

  • 2024年~2026年の間に、地球上の文明に新しいパラダイムと新しいエネルギーのインフラが生まれる。
  • 「あらゆる分野」で長期的地位を保ってきた人の多くが、「時の権力者」と遺産的つながりを持たない「新しい世代」に取って変わられる。
  • 2010年代は、1930年代の大恐慌時代と1960年代の反体制文化と社会革命時代と似通った十年となる。
  • 2010年半ばまでに、ギリシャ、アイルランド、スペイン、ポルトガル、ルーマニアの労働者は、国家債務の債権者への支払いを確保するため、自国の政府に課せられた厳格な緊縮政策に対して抗議するだろう。
  • 2012年までには、世界中で社会不安が広がり、すべてを失う瀬戸際にきている組合員や学生、失業者、年金所得者、選挙権を剥奪された民衆によるストライキや暴動、抗議活動が起きるだろう。
  • 2012年までには、ユーロ圏の経済が衰退の一途をたどるなか、EUは解体の危機を迎えるだろう。
  • 世界的経済変動と地政学的不安定のなか、金銀の安全資産としての価値がひきつづき実証されるだろう。
ウィリアムの占星術による予言